マリンライブ「Smiles」でイルカを連写
昨年末、アドベンチャーワールドのマリンライブ「Smiles」でα900の動体性能を試してきました。今更感がありますが、α900で連写を多用する撮影は始めてだったので、忘れ去られたAマウント初代フラグシップα900の動体性能を簡易レビューしようと思います。
α900の外観&基本スペック
有効画素数:約2460万画素 AF性能:TTL位相差検出方式 測距点数:9点(中央デュアルクロスタイプ)およびアシスト10点 シャッター速度:1/8000秒-30秒 連続撮影:秒約5コマ ISO:200〜3200 (800以上はノイズが…)
画素数でこそ、最新のカメラに見劣りしませんが、その他はさすが約15年前のカメラだなって感じです。特に測距点数。僕が持ってるα7iiiだと像面位相差AFだと693点、コントラストAFだと425点らしいです。これでも4年前のカメラです。
ここ数十年のデジタルカメラの進歩が凄いというのがわかりますね。
以前アップした、イルカも含めたアドベンチャーワールドの写真はこちらの記事へ↓
なぜα7iiiを使わないのか?
そもそも、より連写性能が高いα7iiiを持っているのになんで使わないのかといいますと、単純です。「Eマウントの望遠レンズを持ってないから」です。本当はα7iiiの瞳AFとか色々使って連写したかったんですけど、一番の望遠端が105mmではかなり厳しいっす。
今回の設定&使用レンズ
今回使用するレンズはSAL75300です。
以前子供の運動会で使用してAFの遅さにビビって途中で使用するのを諦めた超初心者向けの望遠レンズです。今回はこいつでもう一度動きものにチャレンジです。
カメラの設定はマニュアルモード、感度・ISO800、絞り・F6.3、シャッタースピード・1/1250秒です。
激しくジャンプするイルカをバシッと止めたかったので、シャッタースピードは1/1250秒に設定。それに伴って感度はノイズキャンセルでギリギリ使えるレベルのISO800固定に。絞りは開放から少し絞ってF6.3。
ここが肝心!
フォーカスエリアを「中央に固定」
以前失敗した運動会ではこれの設定を忘れていたため、ただでさえ遅いAFが全く使い物にならないAFになってしまいました。
そして、こちらは当たり前ですが、「コンティニュアスAF」α900はマウントの左下につまみがあって、AF-S、A、C、Mと切り替えができます。AF-Cにして撮影しました。
連写した写真を1シーンずつ
お兄さん大ジャンプ!
すべての写真が、ISO800 100mm F/6.3 1/1250s。
いかがでしょうか?SNSにアップする程度の写真なら十分だと思います。
秒5コマで連写するとこんな感じで、しっかり止まってると思います。
AFが迷って行ったり来たりということもなく大体捉えられました。
最近だと秒10コマ、電子シャッターだと30コマの世界ですが、アマチュアがたまーに連写するくらいだったらちょうどよい枚数だと思います。あまりに連写してしまうとメモリーカードがすぐいっぱいになってしまうので。
お次は優雅なお姉さん
こちらもピントを大きく外すということもなく、しっかり食いついていると思います。
画質は時価5000円のレンズということもありα900のCMOSセンサーの性能を引き出しきれてませんが、それでもシャッタースピードに注意して、バシッと動きを止めてやればそれなりに見えます。
こちらも等倍表示でもしない限り、SNSにアップしてスマホで見る程度なら問題ないかと思います。
最後に…
Aマウントのボディとレンズのコスパの良さから未だ日本にユーザーは一定数いますが、世界を見ると東欧やロシアに多い気がします。
インスタでα900のハッシュタグを漁ってみると結構東欧の国の写真を見ることがあります。
なんとなくですが、α900で撮影されたポートレートや街スナップを見ても、東欧やロシア系の人肌や街並みにソニーの色味があってるような気がします。
それはそうと、歩留まりを高くしようと思うともちろん最新機種の高速AF&高速連写の機種を選ぶのは必然ですが、仕事で撮らない限りα900のスペックでも十二分に活躍してくれると思います。
さらにαならカール・ツァイスをAFで使えたり、その他面白いレンズもあるので消えゆくAマウントの存在をどうか忘れないでください。大手2社に3周遅れくらいの差が開いていた時代のソニーのカメラ「α900」ですが、バチッとハマったときは中々良い色を出してくれますよ!
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